【現代短歌スレッド】五七五板編
あなたの好きな現代短歌をどうぞ。
文学板のものが潰れそうなので、こっちにも立てておきます。
硝子戸の中に対称の世界ありそこにもわれは憂鬱に佇つ 尾崎佐永子
文学板の現代短歌スレッド。
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/book/993954481/ 現代で
季語はどうして
いいのやら
流行の端末
春か秋かな ゆずらざるわが狭量を吹きてゆく氷湖の風は雪巻き上げて 武川忠一 かなしみの遠景に今も雪降るに鍔下げてゆくわが夏帽子 斎藤史 壮年の今ははるけく詩歌てふ白妙の牡丹咲きかたぶけり 塚本邦雄 「さねさし」の欠け一音のふかさゆゑ相模はあをき海原のくに 小池光 往還の道の辺にある丸き石 とてもこれには勝てさうにない 香川ヒサ 「さねさし」の欠け一音のふかさゆゑ相模はあをき海原のくに 小池光 なぜ我はひとを恋ふるたび春泥のもつとも深きところをめざす 小川真理子 われはわれのため生きゆかんはだけたる胸をためらいがちに風過ぐ 永田和宏 菜の花の黄溢れたりゆふぐれの素焼の壺に処女のからだに 水原紫苑 夕ぐれは焼けたる階に人ありて硝子の屑を捨て落すかな 近藤芳美 火は絶えてたのしかったと声がいふよかったあなたがたのしかったら 辰巳泰子 ひぐらしの昇りつめたる声とだえあれはとだえし声のまぼろし 平井弘 父といふ恋の重荷に似たるもの失ひて花は咲くべくなりぬ 馬場あき子 身辺をととのへゆかな春なれば手紙ひとたば草上に燃す 小中英之 検索の途中の画面『闇のない宇宙』該当する資料なし 千葉聡 〈晩年〉をたてかけておく柱こそあらな春にはひばりあがらむ 今野寿美 初めての肉の重さを全身で噛みしめているあなたの下で(岡しのぶ) 冬が北風冷たくてコンビニに夜買い物ついでエロ本立ち読み (toro rosso)
#現代短歌知らないので詠みました… 近代史
蟻*10なら
そのとおり
悠久とはいえ
短い人生 豚の交尾終わるまで見て戻り来し我に成人通知来ている 浜田康敬 あますなく楽想展げらるるまで一樹の楽を聴きてゐたりき 岡井隆 長く生きて時にひとたび逢ひにけり雪降る音のごとくなつかし 安田章生 この朝クロワッサンちぎりつつ今はどこなる一生の中のどこなる 高瀬一誌 吾がもてる貧しきものの卑しさを是(こ)の人に見て堪へがたかりき 土屋文明 皀莢(さいかち)のながれへ傾ぐる古幹の上へ向く枝下へ向かう枝 沖ななも 夕かぜのさむきひびきにおもふかな伊万里の皿の藍いろの人 玉城徹 春を断る白い弾道に飛び乗つて手など振つたがつひにかへらぬ 斎藤史 さようなら。人が通るとピンポンって鳴りだすようなとこはもう嫌 穂村弘 斬りつけるごとく書きたきぬばたまの夜の木枯らしの音を聴きをり 渡辺幸一 君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ 北原白秋 ただ天を倶に戴くうれしさのゆふかげぐさがそよぐと思ひぬ 紀野恵 君にちかふ阿蘇のけむりの絶ゆるとも萬葉集の歌ほろぶとも 吉井勇 ひむかしの のにかきろひの たつみえて かへりみすれは つきかたむきぬ あおきひとし ロミオ洋品店春服の青年像下半身無し***さらば青春 塚本邦雄 貝賣りの手に貝類の無色の血 革命といへど人の死の上 塚本邦雄 箱舟に袋も豚も投げ入れて落ちたる豚は黄河を泳ぐ 土屋文明 海鳴りのごとく愛すと書きしかばこころに描く怒濤は赤き 春日井建 あしたまで
話しても尽きぬ
雪時間
黒でまとめた
fashionable icon
岡井隆「E/T」 かたはらに秋ぐさの花かたるらくほろびしものはなつかしきかな 若山牧水 馬を洗はば馬のたましひ冱ゆるまで人恋はば人あやむるこころ
塚本邦雄 晩夏光おとろへし夕 酢は立てり一本の壜の中にて 葛原妙子 おほてら の まろき はしら の つきかげ を
つち に ふみ つつ もの を こそ おもへ 会津八一 幾山河越えさりゆかば淋しさの果てなむ国ぞ今日も旅ゆく 若山牧水 つらぬきぬ
おきかんばせ
ぬばたまの
やおろずのちよ
けっきせよみな
#あおきひとし 時といふ境はゆめに満ちながら二輪馬車にて越ゆべかりけり 紀野恵 時ならで
急行列車は
停止する
その時は今
いまがチャンスだ
#曉に逝ってよし 滑川越すとき君は天の河白しといひてあふぎ見しかな 吉井勇 忘るべき人も言葉も明るみてわが相聞のおそきはじまり 大谷雅彦 しらとりは
かなしからすや
うみのあお
そらのあおにも
そますたたよふ
#吉幾三 「あなたがたの心はとても邪悪です」と牧師の瞳も素敵な五月 穂村弘 春蝉のようなあなたと野に座るパンには雨がしみこんでいた (吉川宏志) 邪悪とは
何ぞ暴いてみせようぞ
さるものはさて
おきのかもめる
#蒼穹 三十代のみどり静かにみちわたり微かにぼくがゐることを識る (萩原裕幸) 「人類の恋愛史上かつてないほどダーティーな反則じゃない?」 穂村弘 七十代の 命ひそかに 準備する 暴発望む ぼくは今もここにいる
#青域仁 しまじまもさやかに見えてかがみなす青海原に秋の風ふく 明治天皇 四国路の旅の終わりの松山の夜の「梅錦」ひやでください 俵万智 目に見えぬかみの心に通うこそ ひとの心のまことなりけれ
#明治天皇御製 われもまた異土の木の卓打ちながら来む世の綺羅のものがたりせむ 井辻朱美 生き物をかなしと言いてこのわれに寄りかかるなよ 君は男だ 梅内美華子 洋傘へあつまる夜の雨の音さびしき音を家まではこぶ 大西民子 抱けるまで風を待とうか低めの椅子に坐りつづけて 瀬一誌 ありつたけの光をまとふそのものとして在るのみの廃墟にあれば 香川ヒサ 簡潔に愛の言葉は告ぐるべし朱の帯かたく締めて出でゆく 山楚井喜美 その御手にほそきかひなをゆるしませくづるる浪のはてしなくとも 増田まさ子 噴水の白き柱のその上にときをり水の粒跳ねあがる 奥村晃作 424 :詠み人知らず:2011/09/06(火) 15:36:37.81
スレヌシの正体バレて遁走すあえなく羊歩となりにけるかも
※羊歩・・・家畜が屠所に惹かれ行くさま
895:詠み人知らず:2010/02/13(土) 23:32:36
結社のオバハン連中の間じゃ 超有名だよ
「ブスw追っかけて山へ逃げた」ってw
896:詠み人知らず:2010/02/14(日) 01:38:21
山に逃げる前の前段があるだろ
結社のブスババアから逃げたってwwwwwww
897:詠み人知らず:2010/02/14(日) 11:26:36
↑自分で解説してる乙
898:詠み人知らず:2010/02/14(日) 11:36:06
カナタソここに生息してたのかw
安心しなホスラブスレに報告しといてやっからw
木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな 前田夕暮 ねばねばと納豆いろの人生に足をとられて騾馬われは鳴く 渡辺松男 ねばねばの蜜蜂のごといもうとはこいびとの車から降りてくる 江戸雪 一適の雫をたらすこともなく月はめぐりぬ軌道のうえを 沖ななも ねばねばの感触妖しい色道に足をとられて駄馬われは逝く 音屋雪 誤植あり。中野駅徒歩十二年。それでいいかもしれないけれど 大松達知 あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり 斎藤茂吉 したいのに したいのに したいのに したいのに 散歩がどういうものかわからない
笹井宏之 哀しみは極まりの果て安息に入ると封筒のなかほの明し 浜田 到 憂愁をぬぐわんとして拭わずにおり冷や酒の露となるまで 福島泰樹 戦争で抒情する莫迦がいつぱいゐてわれもそのひとりのニホンジン 荻原裕幸 いつしかによどみうつろふ肉体の秋のゆふべを土にほふなり 前田夕暮 かんがへて飲みはじめたる一合の二合の酒の夏のゆふぐれ 若山牧水 ハゲアタマ、ハゲアタマとぞののしりし少年の日は単純なりき 奥村晃作 いとこ死にまたいとこ死に真夜中の廊下廊下に歯をみがく音 渡辺松男 無に帰するゆゑ美しき生ならめ両の腕添ふからだまだある 浜田蝶二郎 一分ときめてぬか俯す黙祷の「終り」といへばみな終るなり 竹山 広 合唱を愛する海と知れる頃ひとは最初の名を失はむ 水原紫苑 建つるなら不忠魂碑を百あまりくれなゐの朴ひらく峠に 塚本邦雄 みじかびのきゃぷりきとればすぎちょびれすぎかきすらのはっぱふみふみ
大橋巨泉 泥田より片足を抜きながきながき思索に入りぬ冬の青鷺 久々湊盈子 その正午――死の屋上に震え立つ少年の頭に声は降り来つ 高島裕 腕相撲われに勝ちたる子の言ひて聞けば鳴きをり薮の梟 宮柊二 寒風の吹きすさぶ夜を唸りつつ樹樹はおのれの齢(とし)おもふらし 前川佐美雄 わが恋はとめどもなくて己が絵のをみなに寄するあつきくちづけ 中井英夫 戦死者とことばに出せばアブラゼミがジュッと焦げたるように飛びたつ 永田 和宏 夏に見る大天地(おほあめつち)はあをき壺われはこぼれて閃く雫 窪田空穂 ガン病みて長からぬ命知る友の心確かは無慙に似たり(田村すなほ)