【海原雄山】
ほほう、パチンコ店の駐車場で調理された朝鮮風幼児蒸しか。どれ、ううむ、なんとも良い蒸し色だ。
調理台は最上のアスファルトで固められて車を熱している。器にはターボ仕様のワゴンRを
使ったようだな。リアシートの裏には競走馬のぬいぐるみか、そしてインパネの上には白いフサフサの
毛皮もどきを敷く。毛皮は合成繊維のものでなければ、このような深い味わいは出せない。
 
さて、幼児の方だが、うむ、手入れの悪い茶髪は一見ひどく下品だが、ほどよく伸びた後ろ髪と
なんとも奇妙な調和をみせている。面構えの方も良い。これは三代以上続いたブルーカラーの
家系でないと出せない白痴面だ。ミキハウスの真っ赤なトレーナーとソックスの相性も良し。
そしてこの迷彩柄のズボンが全体の雰囲気をぐっと引き立てている。上着を脱がしてみると・・・
おお、これは見事なせっかんの跡!!青あざにミミズ腫れ、根性焼きの入りぐあいも申し分なし。
最近は横着して、押入れやベランダに閉じ込めるだけで済ます調理人が増えていると聞く。そのような
風潮の中でここまで念入りに下ごしらえをこなすとは、まったくこの調理人の熱意には頭が下がる。
 
パチンコ店を選んだ事も、この調理人が朝鮮蒸しの真意を弁えている証拠だ。同じ反日チョンでも焼肉屋や
ロッテリアではこれ程見事な仕上がりにはなるまい。やはりパチンコに没頭しつつ長時間車を放置する
からこそ、一部のムラも無くきれいに蒸しあがるし背徳感も増大する。そして調理人がニュース番組
などを全くといっていいほど見ない人種である事の裏づけにもなり得るのだ。
 
夏の到来を感じせる素晴らしい一品だ。良くやった良三。これからもこの調子で頼んだぞ。