69年生まれの伊東も既に40代。テレビ信州の局アナ出身である。
伊東は栗原や金澤のような華麗な声質を持ち合わせてないが声に割と厚みはあり、トーンを落とし、中〜低音域で勝負する。
アナウンススピードそのものは速くはないが、他のキャストと同様間髪いれずにフレーズをバシバシとねじ込んでいく”マシンガン方式”を彼女はショーにおいて採用している。
掲示板のショップファンの中に「伊東のシャベリはうるさい」という声もたまに聞かれるが、私が伊東のシャベリをじっくり拝聴すると
言語上のミスが少なく、局アナならではの言い回しの無難さ
国語力の確かさが随所に見られる。彼女は特に笑いがとれるわけでもなく躍動感のあるショー展開で魅了するわけではないが
安定性はかなりのものと言ってよいのではないか。
(唯一「させていただく」というフレーズがあまり得意でないようでいつも舌足らずに聴こえてしまうのはご愛嬌)
髪型によって大きく印象がかなり変わるキャストで
「カワイイ」と思える日もあれば、「似合わんのう」と思える日もある。
特に美形タイプではないが、雰囲気で十分カワイイと思わせる器量は持ち合わせている。また肉感に優れているので私はトータル・シルエットにおいて「安めぐみ」似だと見ている。
(丸顔なので気付かれにくいが伊東は脚が割と細い)
これまで取り上げた5人のキャストに比べ声質のレベルは数段落ちる上、「面白さ」「インパクト」もこれといってない、特徴の少ない地味な伊東を私が取り上げる理由を一でいうと「相性」である。これは心情面での要素が大きい。特別に「凄いヤツ」と思わせるわけではないキャストだが私は伊東のアナウンススタイルに妙な安心感を覚えていて、毎晩のように私は伊東のショーを拝見している。
聴いているうちになぜか伊東の声が”カナリアのさえずり”のようにも聴こえてくることもある。裏番組でニュースがはじまってもそのまま私は伊東のショーを見つづけてしまうこともしばしば。これは不思議な魅力である。
最近、伊東がショップチャンネルの案内CMに登場したのだが珍しくコンサバティブなスーツ姿で挨拶していた。非常に似合っていて「やはり伊東さんは元局アナだ」と。髪型含め見事なコーディネートであった。ショップチャンネルのよさは同じようなタイプのキャストを揃えず、個々のカラーが違う(多様性がある)ところにある