関係者によると、玉出HDは7月上旬、イセ食品の関連会社が筆頭株主として35%を出資する小売会社「フライフィッシュ」(大阪市北区)に対し、
堺市の別会社を通じて約45億円でスーパー事業を売却する。
玉出HDは主力事業を不動産管理事業に移行させる。
産経新聞の取材に、玉出HDの前田託次社長(73)は、「今年で74歳になることを踏まえ、信頼できる会社にスーパー玉出を発展させてもらいたいと考えた」と売却の理由を語った。
売却先の幹部によると、スーパー玉出の従業員の雇用は原則的に引き継ぐが、店舗の整理や人員を再配置する可能性もあるという。
スーパー玉出は昭和53年、西成区に1号店がオープン。
「日本一の安売り王」をうたい、庶民層をターゲットに店舗を広げた。