学校給食で提供され、飲んだことがある人も多かったのではないか。
「福ちゃん牛乳」。
生産を停止していたことがわかった。
福島市飯坂町にある福島乳業。
主力商品の「福ちゃん牛乳」は、県内の小中学校の学校給食で提供されるなど、なじみの深い牛乳だった。
しかし、4月7日に工場が閉鎖。
同じ日には、従業員26人全員に解雇が通知されたという。
福島市内のスーパーにはたくさんの種類の牛乳が並んでいるが、「福ちゃん牛乳」は1つも見当たらなかった。
スーパーキクタ 荒井店・佐藤光雄店長は、「福ちゃん牛乳の販売中止と通達があって、お客さんからも質問あったが、やむを得ず販売を中止させた」と話した。
福島市内のスーパーでは、商品が入荷しなくなった2017年4月以降、別のメーカーの牛乳を納品して、対応にあたった。
小学生は、「学校でも飲んでました。前と牛乳が変わって、違和感があるなって思ってました」、「おいしかったし、何度でも飲める味でした。ちょっと悲しいし嫌です」などと話した。
スーパーキクタ 荒井店・佐藤光雄店長は、「(福島市)唯一の牛乳屋さんがなくなることに対して、地域の皆さまと学校関係、惜しまれる声が多々あった」と話した。
福島乳業は、取引先などに対して、「破産ではなく休業」と説明しているという