阪神ソースの「敬七郎」というソースは、美味いと思うんだが、すぐ使い切ってしまうので、もう少し大瓶があればなあといつも思うよ。

このソースは、神戸の阪神ソースの明治30年頃の製法を復刻して、創業者の安井敬七郎の名前をつけたソースだよ。

創業者の安井敬七郎は、仙台の出身だが東京での学生時代に恩師のドイツ人教授と、神戸に旅行した時に神戸ビーフを食べた(正確にいえば、まだ神戸ビーフの認証なかった頃の話しなので、但馬牛かもしれんがそこへの突っ込みは無しでな。)

その時に、ドイツ人教授が「日本にはうまい牛肉はあるんだが、それにあうソースが全然ないんだ」と嘆いたので、ソース作りを決意して神戸に阪神ソースを創業した。当時の(明治時代)日本人は、ソースという調味料になじみがなく、最初は販売に苦労したらしい。

関西に、美味しいソースがたくさんあるのは、大阪三大名物の串かつ、お好み焼き、たこ焼きがソースを大量に消費し、味の決め手になるからだと思う。

関西のソースが10種類ほど並んでいて、自由に試せる
トンカツ屋で、揚げたてのトンカツに関西の様々なソースを少しずつかけて食べてみたが、どのソースも
特色があり、美味しかった。そこには、「敬七郎」ソースは置いてなかったんだが、自分で料理してソースをかける時は、大抵これ。