東横線、ラッシュ時に車両故障で10万5000人に影響
2006年6月22日午前7時40分頃、東急東横線都立大学駅(目黒区中根)で菊名発渋谷行き普
通電車(8両編成)が車両故障で出発できなくなるトラブルが起きた。同線は渋谷―横浜
間の上下全線が不通になった。約1時間後に全電車を各駅停車にして運転を再開したが、
同線だけで通勤・通学客ら約10万5000人に影響が出た。影響者数を10万8000人とする報道
もある(「東横線、ラッシュ時に全線運転見合わせ」TBS 2006年6月22日)。
同線と直通運転をしている東京メトロ日比谷線、横浜高速鉄道みなとみらい線のダイヤも
乱れた。並行する東急田園都市線もブレーキ制御装置の不具合により長津田駅で車両交換
を行い遅れが発生していたところへ、東横線車両故障の影響が加わり、田園都市線では最
大56分の遅れが発生した(東京急行電鉄株式会社「東横線車両故障に関するお詫び」2006
年6月22日)。半蔵門線、東武線もダイヤが乱れた。

渋谷等のターミナル駅では、他社線に乗り換える客でごった返した。通勤・通学客が流れ
込んだJR京浜東北線が10分程度遅れるなど、影響は広範囲に及んだ(「東急東横線、車両
故障で一時運転見合わせ」朝日新聞2006年6月22日)。朝のラッシュと重なり、電車はほ
ぼ満員の状態となった(「東急東横線で車両故障」神戸新聞2006年6月22日)。

東急電鉄によると、故障した電車は、運転士が都立大学駅で発車させようとしたところ、
モーターが突然動かなくなったという。この電車の乗客約1640人は約10分後、同駅で降り
たが、上り電車2本が田園調布―自由が丘間と自由が丘―都立大学間に停止。乗客計約300
0人が約40分間、電車内に閉じ込められた(「東横線が車両故障で一時運転停止、10万500
0人に影響」日本経済新聞2006年6月22日)。