昔はレジを閉めて、売上金を財務へ下ろしたが、翌日の朝になって、レジの奥に金が残っていることに気づき、
財務へ下ろしたら、始末書を書けと言うことがよくあった。レジに引合印があった頃も、日付を変えるのを忘れて
昨日の日付のまま使っていて、夕方ごろになって気がついた場合も、始末書を書けと言うてきよった。

パソコンやワープロすら無い時代では、設計用紙に手書きで始末書を書いていたが、売場では、後方の連中を怒らせるために、
わざと、始末書で、日付欄を空欄にしたものを手書きし、それを青焼きで沢山コピーしおき、始末書を出せと言われた時に
すぐに出せるようにしておいた。それを使って始末書を出したら、後方の連中は「始末書をコピーしてあらかじめ用意しておくとは何事か!全然反省していない!」と言って、
目くじら立てて怒りだしたが、それは売場の思うツボ。売り場は、後方の連中を怒らせようと思って、わざっと仕掛けたのだ。
それにマンマとひっかかて怒りだすことが多いから、「後方の連中を、おちょくるのは面白いな、ドンドンやってやろう」と、売場の連中は楽しんどった。