地方にはあおり 「新人ゼロ」も

 地方の弁護士会は、都心での採用過熱のあおりを受けているという指摘もある。
日弁連の元幹部の弁護士は「昨年ごろから複数の地方弁護士会で『新人弁護士の登録ゼロ』という例が報告されるようになった。
過去に聞いたことがない」と嘆く。昨年度の群馬県弁護士会会長だった小此木清弁護士は「若手弁護士が地方から東京に流れ始めている」と指摘。
群馬県内の弁護士は約280人だが昨年だけで実務10年未満の若手が11人も東京に移ったという。「他県でも似た動きがあると聞く。地方での若手定着は課題だ」と話す。