2003年の鹿児島県議選で公職選挙法違反の罪に問われた被告全員の無罪
が確定した「志布志(しぶし)事件」で、起訴されなかったものの県警の取り調べ
で心身に苦痛を受けたとして、同県志布志市の住民7人が県を相手取り、計2
310万円の損害賠償を求めた訴訟の判決があった。鹿児島地裁の吉村真幸
裁判長(川崎聡子裁判長代読)はこのうち3人について、県警の捜査の違法性
を認めて、県に対し、計184万円の支払いを命じた。