2021年4月近未来ニュース速報
4月1日の定例会見で名和豊春北大総長は「毎年のように文科省から定員削減の通達が出され、文系の教育レベルも低下している昨今、抜本的改革を行う」と話し、「北大の経営力を強化したい」としている。
その内容は、2022年4月までに、北大文系を分離独立させ新たに「北海道教養大学」を創設し、
法学部・経済学部・文学部・教育学部→国際教養学部
法学研究科・経済学研究科・文学研究科・教育学研究科→グローバル・コミュニケーション実践研究科
とすると正式に発表した。
当面は名和豊春氏が学長を兼任する。
なお、同時に学制改革も行い、「英語で講義が行われいた伝統ある札幌農学校時代を復活させ、国際教養大学を参考にし、国際教養大学のように外国語のみで講義を展開させる」とし、
現在の文系キャンパスの移転を決めた。
 その候補地に、JR北海道苗穂駅の車両倉庫用地を買収し、
「JR様から『売っても良い』との申し出により購入した。駅直結型の大学にし、
そこにグラウンド・体育館を併設する。」としている。
 また、名和氏は「北海道大学は理系に特化・一元化し、偏差値の底上げを図る」とし、
北海道教養大学のキャンパスに「文系の全大学院・全専門職大学院を併設させ、加えて、教育大学院・経営大学院というような、専門職大学院を増やしていきたい
大学院通信教育課程のような金銭的に苦しい方も大学院に行かなくても良く、
かつ就職できるようなスタイルを確立したい。」と抱負を述べた。
 一方、「現在の文系キャンパスはどうなるのか」という記者の質問に対し、
「学部を皮切りに段階的に機能を移転させるので、最終的には5年後をめどに文系大学院まで移転させようと思っている」と述べた。