あなたも“忍者”になりませんか
hhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20170922/k10011152161000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_009
きょうも世界の各地で繰り広げられている諜報戦。戦国時代を中心に、日本で
その諜報の仕事を担ったとされる忍者に今、外国人観光客から熱い視線が
送られています。そんな中、本物の忍者を見たいという海外からの観光客が急増し、
日本各地の施設で「忍者が足りない」という事態が起きているんです。(ネットワーク
報道部記者 牧本真由美 角田舞)

98.7%。この数字、何だか分かりますか?
おととし設立されたばかりの「日本忍者協議会(東京・千代田区)」が海外10の国と
地域を対象に行った調査で「忍者を知っている」と答えた外国人の割合なんです。
忍者を知らない外国人はほぼいないと言っていい驚くべき数字です。
また「忍者が今も存在している」と答えた人は60%。2人に1人以上が現代の日本に
本物の忍者がいると信じている実態が浮かび上がりました。
日本への外国人観光客が増えるのに伴い、今、インターネットや映画などを通して
忍者のことを知り、「次は本物を見たい」と日本各地のテーマパークや観光施設に
外国人が押し寄せているんです。

忍者需要の高まりを受け、新たな動きも出てきています。
「忍者」に要求されるスキルを身につけるのは一朝一夕には無理。ならばと、東京・
世田谷区にある俳優養成所は忍者の訓練コースを新設。カマや縄など10種類
以上に及ぶ武器の扱い方や忍者特有の「すり足」、それに相手の攻撃をかわす術
など、いくつもの忍術を教えています。
時代背景や独特の文化の習得もめざしていますが、舞台に立てるようになるには、
武術に精通した役者でも半年はかかるほどの険しい道だということです。養成所
には国の内外から「忍者」の公演依頼も増えていて、担当者は「どんどん養成
していきたい」と意気込みます。