NEC社は、自社で行っていたパソコンの販売戦略をコンシューマまでに持ってきたために、
ユーザーに多少の混乱を持たせた。それは、コアの部分であるPCEを頻繁にバージョンアップした事である。
当時のNEC社のパソコンの売り方は、少しずつパワーアップしてハードを売っていく方法だった。
これはNEC社がパソコン市場を独占していたから出来た事である。しかしゲーム業界は違う。
ゲームを遊びたい人間にとっては、”何が遊べるか”が問題なだけである。
中心となる本体を頻繁に変えるという、混乱をもたらすような事を取り入れたのは、非常に勿体無かったのではないかと思う。
CD−ROMもシステムカードによってバージョンアップできたが、値段が高過ぎだったのもネックだった。
普通のCD−ROMでSUPER CD−ROMのゲームを遊ぶためには、
スーパーシステムカード(9800円)、アーケードカード対応のゲームを遊ぶためには、
アーケードカードPRO(17800円)が必要だったのである。ユーザーがゲームをプレイしたいために、
余分にこんな高い金を出すのは大変だとわかるはず。客を馬鹿にしてる!!