巨人の星は「一徹の復讐劇」という視点もある。
一徹を主人公として見れば、自分を追い出した巨人と川上への復讐。
そしてそれは、息子によって阻止される。
父として、それはそれでハッピーエンド(自分を乗り越えてくれたから)。

川上の巨人二軍コーチ要請を蹴ったのは、彼の情けを受けたくなかっただの
まだまだ半人前の飛雄馬を育てた手腕を高く評価されても困るだの、
二軍コーチとして手取り足取り指導するような甘い父親にはならんだの、

後付けでいろいろと理由は思いつくが、要は
「(師匠としての)父を、(弟子としての)息子が乗り越える」が
永遠のテーマなら、いずれは戦うシナリオだったとしか言えないような……。