SF映画「The Fly」は映画「恐怖のハエ男」のリメークだったが、
過去のSFや怪奇映画のネタを遺伝子工学だとかDNAだとかで理屈を
付け直してリメークするというのが一時期流行った気がする。
「スピーシーズ」なんかももしもアトムの作品が元ネタだとすれば
それをDNAの話に置き換えてやれのたぐいだと思えた。映画を観たとき
あれれとおもったもんな。もちろんミクロの決死圏もそうだ。
テレビでアトムの細菌部隊が放送される前後(多分前から)だとおもうけれども、
小学館の学年誌に、アトムとは関係ないお話として、やはり人体の中を
探検するという絵物語だったかなにかが読み切りで載ってて、
医者の名前が監修者として付記されていた、そうしてアトムの放送があって
ちょっとおやっと思った。でも、人体の中を探検する話というのは
もっと昔をたどれば、一寸法師というのが我が国にはあるし、
クジラのおなかの中でというのならピノキオとか怪奇小説としては
あるので、全くの手塚の独創というわけでもないらしい。どうやら
戦前か戦中にも体内の探検をするような日本のSF小説だかが
あったなどという噂を聞いたことがある。