対湘北戦で宮城相手にスタミナを使い果たした植草
しかしその様は本当に「無様」だったのか?
いや違う

植草は最初から牧、藤真とやりあった宮城との力の差は自覚していた
敵わない上で自分に出来る最大限の仕事、それは何なのか?
植草は考えた

その答えは「前半で全てを出し切り、前半だけは何としても宮城を抑えること」だった
陵南にはもう一人のガードがいる
そう、植草は最初から越野に後半を託すつもりだったのだ

その作戦が功を奏し、前半宮城を抑えることに見事成功
しかしバスケをよく知る植草、仕事はそれだけに留まらない

植草はもう一つの布石を打っていた
「宮城のファウルトラブルを誘う」こと
この作戦も見事にハマった
宮城は後半で4ファウルとなる


これぞPG
これぞ策士
植草智之、後に宮城を食い神奈川No.1ガードとなる男の実力の片鱗はこの時点で既に現れていた