既に地上は氷河期に入り人間の住める環境ではなくなっていた。
人類は地下に大都市を築きそこへもぐっていった。
トビ―達の水没都市も凍り付いていた。
地上の夜空に光る点が…みるみる大きくなり近づいてくる。
火の鳥だ。火の鳥は高熱で氷河を溶かし、トビーたちのところへ
トビーの電源を入れると同時に電子頭脳の記憶を解析
「たった一日だけあなたの望みをかなえてあげる」
トビーが肌身離さず持っていたクマのぬいぐるみの毛からママの毛髪を見つけクローンを作る。

たった一日しか持たないクローン。
しかしトビーは至福の時を過ごす。
「ママ?眠くなったの?おやすみなさい」
氷の都市の高層ビルから、トビーたちの一つだけ明かりのついた窓を火の鳥がやさしく眺めている。

おわり

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