こういう逸話がある。

ドラマのクランクアップ飲み会の話。
不良上がりの中堅俳優が石倉三郎に「石倉さんの武勇伝を聞かせて下さい」と懇願した。
石倉は「若気の至りを自慢してどうする?みっともない過去は忘れたよ…」それでも酔った勢いで食い下がる中堅俳優。
やれやれ、という顔した石倉は「じゃ、素手では勝てそうもない相手と喧嘩になった時におまえさんはどうする?場所はここで武器になりそうなのはビール瓶1本だ」
中堅俳優は得意満面に「ビール瓶を振り下ろしてテーブルで割って、相手の喉元に突き付けて降参を促します」

石倉三郎はその刹那、ビール瓶を足元から振り上げてテーブルの下で割る素振りをし、そのまま中堅俳優の太ももに割れてないビール瓶を押し付けた。

「それじゃ遅いんだよ。言ってる意味わかるよな?」