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永井豪先生に限らず、戦争と終戦後の混乱と飢餓の時代を知る漫画家は
そのほとんどが良心的平和主義者であり、公権力が殺人兵器を装備して
国民に敵対することに対して少なくとも強い疑念、必然として激しい嫌悪を有していた。
藤子・F・不二雄先生はヒットラー以上の独裁世襲ファシストの先兵である日本軍への憎悪から
何十年もの潜伏生活から生還した元日本兵を出征前の時代へタイムスリップさせて
土蔵でなぶり殺し同然に死ぬまで監禁する「ノスタル爺」を書いた。
日本人はすべからく日本陸海軍・憲兵・特高警察・自警団などの虐殺集団の原罪を購うべき民族なのだ。
戦後世代の良心的漫画家からそのメッセージを読み解く事が正しい読者の姿勢なのだ。
「バイオレンスジャック」は天皇制と戦後日本の傀儡武装集団の本性を赤裸々に暴いた至高の名作として
我々は問題意識を強く持ってこの作品に対峙する位の気概で読まなければいけない。