高橋留美子がアイズナー賞”コミックの殿堂“に、日本から5人目 「AKIRA」2部門受賞も
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 2018年7月21日、米国カリフォルニア州サンディエゴ市で開催中のコミコンインターナショナルにて、ウィル・アイズナー
コミックインダストリー アワード(The 2018 Will Eisner Comic Industry Awards 以下、アイズナー賞)の授賞式が開催された。
この場で各部門の受賞作品、受賞者も発表された。
 アイズナー賞は米国のコミック業界が過去一年間で特に優れた業績を残した作品、アーティストを顕彰するものだ。米国のコミック業界で、
最も注目されるアワードである。

 さらに長年、コミック業界に貢献してきた人物を「コミックの殿堂(The Comic Industry’s Hall of Fame)に加える顕彰活動でも知られている。
2018年のコミックの殿堂入りのひとりに、日本のマンガ家の高橋留美子が選ばれた。 
 日本作家がコミックの殿堂入りをするのは、手塚治虫、小池一夫、小島剛夕、大友克洋に続き5人目になる。特に多数の候補者の中から
業界人が投票で選ぶ投票部門からの選出は非常にハードルが高く、日本からは他に2012年の大友克洋しかいない。快挙と言っていいだろう。
 実際に高橋留美子は、2014年、2016年、2017年と過去に3回候補に挙がりながら手が届かなかった。4回目にして、遂に殿堂入りを実現した。

 高橋留美子は、『うる星やつら』、『めぞん一刻』、『らんま1/2』、『犬夜叉』、『境界のRINNE』など1970年代後半から常に大ベストセラーを
生みだしてきた巨匠として知られている。しかし、米国ではそれ以上に日本のマンガを代表する人物として別格的な存在だ。
 『うる星やつら』は初期の英語翻訳された日本マンガの代表作で、『犬夜叉』は2000年代の日本マンガブームの基礎を築いた。
米国の日本翻訳マンガ出版最大手であるVIZ Mediaも高橋留美子作品によって成長し、いまの地位を築いた。作品に加えて歴史的な評価も、
今回の殿堂入りにつながったとみられる。


ウィル・アイズナー コミックインダストリー アワード
(The 2018 Will Eisner Comic Industry Awards)
https://www.comic-con.org/awards/eisner-awards-current-info