結絃が土下座するシーンは読んでいて驚きました。

硝子は、石田を不幸にした責任を取って自殺未遂をしたわけで、石田を巻き込んだのは偶然です。
結絃が硝子の味方であるならば、姉の行為を説明したり、硝子だけが悪いわけでないと説明しなければならないはずです。

でも、結絃は「監督しなかった自分も悪い」と間接的な責任を認める事で直接的な責任から逃げてしまう。

それまでも結絃は「善」である硝子を守るという口実で「悪」と戦ってきたわけで、
周囲と話し合うという行為をしてこなかったのではないか?

だから、硝子が完全な「善」でなくなった時にどうして良いかわからなくなってしまう。そのように解釈しました。