>>258

また遅レスなんですが、書かせていただきます。

作者は植野を「泣いた赤鬼」でいう青鬼の役どころにできなかったんだと思います。

植野が責任と向き合うのは簡単で、

「私は小学校時代、学級裁判の後で皆が西宮いじめを止めた後も、私がやったと分からないよう、
裏でコソコソと西宮に嫌がらせをして、その結果、西宮は転校した。
だから、石田を責めるのなら、その前に石田よりも卑劣な私を責めろ」

と言えばいい。

でも植野は川井との言い争いで、

「私は葛藤していた。ヘラヘラ笑ってただけのあんたと違って重い時間を過ごした自信ある」

と逃げてしまう。

植野の「インガオーホーなんてくそくらえ」、「私を責めていい」という言葉は、
自分に責任がないということを逆説に発信するための予防線でしかない。

だから、作者は西宮に全ての負を集約するために、自殺未遂させ生贄にするしかなかったのではないでしょうか。