例えば、
味噌ラーメンが大流行して塩ラーメンが嫌われている時に、

自分は個人的に味噌が嫌いだからと言って塩ラーメンばかり出すラーメン屋と、
自分は個人的に味噌が嫌いだけどお客様の喜ぶ顔の為に味噌ラーメンを出すラーメン屋と、

プロとして褒められるのはどちらか。
それ以前に、潰れずに経営が成り立つのはどちらか。

「少数ではあるが塩ラーメン好きもいて、その人らが細々と買い支えてくれる」
のなら、前者の姿勢を貫くのもいいかもしれない。
店の経営が成り立つぐらいの顧客数が確保できているのなら、だが。

もちろん、そういう状況下で裏をかいて、塩ラーメンをヒットさせた人もいるよ。
「推理もの」の金田一、
「剣道もの」の六三四の剣、
「バスケットもの」のスラムダンク、
「主人公が最初から最強」の修羅の門など。

しかし、これらはあくまで例外。歴史上で、指を折って数えられる程度のこと。
そういうのを前提にして考えるのは良くない。

そもそもこれは「絵柄」とは全く別の話だしね。
「絵柄」でこれを成し遂げた人ってのは、ちょっと思いつかない。