「アドルフに告ぐ」のような複雑で入り組んだ複数の登場人物をそれぞれの
観点から描いた作品は、初期の手塚式赤本漫画もそうだったが、文豪の長編
ドラマを思わせるもので、なかなか他の漫画家には見られない構成力だといわ
ざるをえない。