・もともと原作ゆでが整合性より発想の飛躍や柔軟さを強みとする人物
(前者の欠点が責められることが多いが、実は後者の長所もかなりすごい)

・ゆでが「キン肉マン」を描いてたころのジャンプは編集者が自分の担当作品を人気上位にしようと
お互い相当のライバル意識を燃やしていた
ゆでもよくコメントしてるが、「あの作品の山場は○話後に来そうだからこっちもそこにインパクトある展開をぶつける」
みたいな戦略をつねに考えてたと言ってるし
同時期のジャンプ漫画でもすでに出来てる話を担当が急に方向転換させて描きなおさせるようなことも少なくなかったようで
作品間の上位争いが話の整合性よりはるかに重視されてた時代に育った漫画家だから

・原作と作画にわかれていることは
単純に分業の強みもあれば、作画ゆでが言ってるように「自分なら作画が面倒になりそうな展開なら面白くなる内容でも
回避してしまうが、分業だとそういった甘えがなくなる」という強みもあるが、その反面
原作が想定していたものと作画が想定したことにズレが出ることもある
そのズレがうまく生かされれば1970年代に「漫画キャラの葬儀を実際に行う」という影響力まで生み出した
あしたのジョーの力石みたいになることもあるが
ゆでの場合は単純に原作作画間のズレによるおかしさも多いと思われる

・ジャンプ時代は上記の熾烈な人気争いのこともあって
原稿を落としたことのない模範的な作画ゆででもギリギリまでより良い内容にするべく時間をかけているので
チェックや訂正の時間があまり取れなかった



などが考えられる