子どもの頃、
1+1は田んぼの田という解に納得ができなかった。

答えが数字の2じゃないのは良い。
算数となぞなぞの違いくらい理解できたし
ワニ+ワニがワシになるのも納得ができた。

しかし、1+1に関しては、
「1+1」は(=)?と聞いているのだから
1+1で漢字を作らなければ卑怯だ。と、子供心に思った。

そこで、田んぼの田以外の自分が認めることができる回答。
つまり「1+1」のみで作られた文字を見つたいと考えた。

しかし、みつからなかった。
「王」という漢字が唯一解に思えたが、
1を漢字で表したり、あるいは数字を上下に並べたりするのも美しくないと考えた。

そこで、+を答えに使わないことを検討した。
つまり、1と1を組み合わせて答えを導けば、いいのだと考えた。
しかし、1本棒を2本使って漢字を作るのには無理があった。

そこで、1を「いち」と言葉に直して「いち」×2で文章を作ることを考えた。
そこで導きだした答えが

「いい乳」

少しの間。苗字の一部をエロと置き換えられたあだ名が付いてしまったが
俺の心は満ち足りていた。