〜前略〜
その夜、ぼたんは、香世と結婚するよう由岐雄を説得する。
〜中略〜
九年後。平成十五年二月、野島家でぼたんの娘・麗香の八歳の誕生パーティが
開かれていた。象造はかわいい一人娘にデレデレの様子だ。
〜中略〜
が、香世の目が見えにくくなり、手術はもう不可能だった。
このままでは完全に失明してしまうというので、由岐雄は自責の念にかられる。
〜中略〜
半年後、由岐雄がぼたんを恋しがって泣く。
由岐雄は麗香を連れて、別荘へ向かう。
信州の別荘に到着した二人が見たものは…。