京都大学学術情報メディアセンターは、スーパーコンピューターに保存していたデータ約77TB分が消失したと発表しました。
日本ヒューレット・パッカードが「100%弊社の責」だとして謝罪しています。

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 京大によると、12月14日17時32分から2021年12月16日12時43分にかけて、
スパコンのストレージをバックアップするプログラム(日本ヒューレット・パッカード社製)が不具合を起こし、
大容量ストレージの一部データが意図せず削除される事故が発生したとのこと。

 対象となったファイルは約77TB分約3400万件にのぼり、一部はバックアップファイルが残存していたものの、
約28TB分については完全に消失した模様です。

 これを受けて日本ヒューレット・パッカードは、「Lustre ファイルシステムのファイル消失について」との報告書を京大に提出。

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 「弊社 100%の責任によりLustreファイルシステムのファイル消失の重大障害を来し、
多大なるご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪したうえで、
バックアッププログラムの機能改修において、手順に考慮不足があったと説明。

 補償についてはユーザー並びに京都大学の意向に沿うように対応するといい、
今後はシステムへ適用するプログラムについては十分な検証、及び、適用することによる影響範囲について検討を行うほか、
技術担当者への再教育等を実施することで再発を防止するとしています。

京都大学・スパコンのデータ約77TB分が消失 日本ヒューレット・パッカードが「100%弊社の責」と謝罪
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