>>2
1で挙げられた数字は公務員も民間もあくまで正規雇用だけで、非正規雇用は含まれてないからだろう。


加えて、私が政策としてぜひやってほしいと思うのは、労働市場改革です。安倍総理の総理指針というのは、
その意味では非常に適切で、労働のパートタイムを保険に入れるようにしようということになりました。
それはやるべきです。パートタイマーが保険に入れるようになるということは何を意味するかというと、
正規雇用と非正規雇用の区別をなくそうということです。現実問題として、正規雇用と非正規雇用の格差はひどいです。
同じ仕事をしているのに、片や生産性よりもはるかに高い賃金をもらい、片や生産性より、それを補うためにはるかに低い賃金でやっている。

このような格差は、ほうっておいてはいけません。ところが、これには労働組合が反対します。しかも、パートの人が保険に入るのに
対して経営者も反対します。経営者はやはり自らの改革をすべきです。

ですから、安倍政権は労働組合にも経営にも、両方に厳しいことを言うべきです。法人税のことも、企業にだけ甘いと言われている。
企業に対して厳しく言うべきところがあります。私は2点あると思う。1つは保険、もう1つは最低賃金です。最低賃金をもっと上げるべきです。
そこを揺るぎない決意できちんとやれば、国民は総理を支持します。企業に甘くない、企業にも泣いてもらうところは泣いてもらう。
規制緩和やホワイトカラーエグゼンプションだけが出てくるから、こういうことになるわけです。ホワイトカラーエグゼンプションとは、
自由と責任なのです。経営には自由を持ってもらったらいい。その代わり、セーフティーネットの部分に責任も持て。
ホワイトカラーエグゼンプションというのは自由の部分だけが出ているわけです。

tp://www.genron-npo.net/campaignmani_article/002058.html
竹中平蔵氏 第4話:「社会主義を目指して改革を進めているのではない」