ジャンクで入手したmp810で、「プリントヘッドの種類が違います」を自分で修理したので報告。
全ての場合で同じかどうかはわからないが、俺の場合はプリントヘッドの基板が不良になってた。あのヘッドは、後ろの端子の周りのリベットを切ると基板が本体から浮いた状態になる。裏には制御ICひとつあるだけで、チップ部品なども存在しない。
さらにヘッドの両脇のねじもはずすとヘッドと基板を取り外せるが、ヘッドは外してしまうとややこしいので基板に用があるだけなら外さないことをお勧めする。
自分はちょうど基板は正常でヘッドが逝かれてるもう一つを持っていたので、両方比較しながらテスタで導通を探っていたら、不良のは制御ICのGNDが背面端子のGNDとつながっていないことが判明。どうやら、2層基板のスルーホールが1箇所切れているみたいだった。
スルーホールが経年劣化で断線するなんて話は聞いたこと無かったけど、実際そうなってた。インクなど液体が流れ込んだ形跡はなし。原因はわかったので、ICのGNDと基板のGNDを極細導線で結線して修理完了、正常起動した。
挙動を見る限り「プリントヘッドの種類が違います」のエラーは本体と制御ICの通信でエラーが起きた場合に出されるものらしい。このエラーは背面端子の接触不良などでも発生した。よって、このエラーの原因はかなり広範にわたるものと思われる。
ネットではヘッドを水洗いなどで洗浄したらこのエラーが消えたなどという情報も見つけたが、これは間違いの可能性が高いと思われる。
ヘッドの汚れを制御回路が検出する機構は見たところ存在しない。嘘ではないと思うが、洗ったついでに接触不良が偶然解消しただけといった可能性が高いと思われる。
まあもちろん全て合っている保証はないけど、いちおう参考までに。