五層到達後

クレイル「…はぁ…はぁ…やっと…扉だ…トロンとレミアは…大丈夫…?」ゼェゼェ

レミア「だ…大丈夫かな……なか…なか…宙に浮く…ってのも…しんどい…んだね…」ハァハァ

トロン「…私も…全くの…同感…です…は…吐きそう…」ゲホゲホ

慣れない環境に満身創痍…な者も居れば

フレイア「うわぁ…!僕、浮いてる!浮いてるよ、スレイー!クレイルー!見てー!」ガシャーン

フレイア「ブペシッ!」

初めての経験にはしゃぐ者も居るようである

空中ではしゃぎまわり、笑顔で壁にぶつかるフレイアを眺め
コルトレミアが苦笑いをした

レミア「あはは…元気があるって素晴らしいねぇ…スレイも見習ったら…?」

スレイ「あ…ああ…そうね…」

しかしスレイは浮かない顔を浮かべる
自信家の彼女には珍しい表情

レミア「…調子でも悪いの?」

スレイ「あ…いや…大丈夫よ」

スレイ(…どうして死霊と連絡がつかないのよ!)

スレイ(まさか…バレた…?)

それもそのはず、アリエスを追わせた死霊との連絡がいきなり途絶えてしまったのだ
思わず最悪のパターンが頭を駆け巡る

クレイル「スレイー!早くー!」

スレイ「あ……ごめん…」

レミア(スレイが素直に誤った!?)

とりあえず考えても仕方ないと一旦思考を脳の片隅に片付けた

スレイ(まあ大丈夫…よね?)