「877年前……私が苦労してやっとのことで手に入れたバナナン畑の利権……
それを、神々は強引に奪ったのですよ
告死天使の分際で土地を持とうなど言語道断だ、と……!
許すまじ神界!作ろうバナナンワールド!」
「待て、お前は本当にそんなことを望んでいるのか……?」
「ふふ、何ですか貴方は。私に迷いはありませんよ……」
「お前は……バナナンを愛するものとして、それで本当に、真にバナナンのための世界が作れると考えているのか?痴れ者が!」
「……!」
「本当にバナナンが好きなら、畑など必要ない!ただ、そこにあるたった1本のバナナンを愛でる……それが本来の姿ではないのか?」
「な、何を……」
「もう一度思い出すのだ!あの、初めてバナナンに出会ったときの喜びを……そして、心からの、バナナンへの無償の愛を!」
「バナナンへの……愛……」
「破壊からも、憎しみからも、バナナンは生まれない……バナナンはただ、純粋にそれを求める想い、即ち愛から生まれるのだ……違うか?」
「……成程、それが貴方の想い、ですか。フフ……よろしいでしょう」
「…………」
「では、貴方が作るバナナンの為の世界……見せていただきましょうか……」
―浄化―