そしてついにオフ会の日がやってきた。
すね毛、千葉、作為、あかね等…いろんな人が来るらしい。緊張する。

グラクソ「自分、グラハムと申します。いいすか?」
すね毛「あーグラハムさんね、どうぞどうぞ」

おかしい、髪型にもジーパンにも反応してくれない。
俺は困惑した。でも最初こそが肝心だ、思い切ってアピールしようと思った。

グラクソ「あのさあ、このジーパンどう思います?」
すね毛「まあ、新しいジーパンですね」
グラクソ「文字とか入ってるの気づきましたか?文字パンですよ」
すね毛「グラハムって書いてますね」
グラクソ「あの、これ特注なんですよ、凄くないっすか?直接仕込んでもらったんですよ、”文字パン本仕込み”っすよ」

すね毛「へー、凄いですね。でも正直に言うとダサいと思いますよ、僕は。」
千葉「文字パン本仕込みとか正直滑ってますよ、グラハムさん」
作為「こういうのって何がええんかわからんは、しょーもない事に金かけるぐらいならパっと俺に投資してくれや」
秋刀魚「グラハムさんってこういうの好きだったんですか?あんまりセンスないっすね」
あかね「まあ良いんじゃないですかwww(うっわ、文字入りジーパンとかねーわwwwこいつ)」

俺は頭の中が真っ白になった。5万以上かけて作った文字パンを一瞬にして否定された。
俺は居ても立ってもいられなくなり、真っ赤な顔を隠しながらトイレへ駆け込んだ。
グラクソ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
すね毛達の言葉がフラッシュバックする。もう文字パンを履いているだけで吐き気がする。
グラハム「文字パンなんて、文字パンなんて。うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

俺は感情に任せて文字パンを引き裂いた、ズタズタに、ボロボロになるまで。
そして俺はボロボロになった文字パンをトイレに流した、すね毛達からの罵倒の言葉と一緒に。