http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE82Q02U20120327

[26日 ロイター] 米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)の「iPhone(アイフォーン)」と米グーグル(GOOG.O: 株価, 企業情
報, レポート)の基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載機による2強体制が築かれているスマートフォン(多機能携帯電話)市場。米マイ
クロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)とノキア(NOK1V.HE: 株価, 企業情報, レポート)の連合が市場シェアを取り戻せるかど
うか、鍵を握るのはアプリケーションだ。

マイクロソフトのスマホ向けOS「ウィンドウズフォン」を搭載したノキアの端末が苦戦を強いられるなか、両社は26日、新たなアプリ
開発プログラム「AppCampus」に向こう3年で1800万ユーロ(約20億円)を投じる計画を発表した。

フェイスブックやツイッターなどに代表される人気アプリの多くは、すでにウィンドウズフォン向けにもリリースされているが、特定分野
向けや地域色の強いアプリの開発メーカーは、市場シェアの低いウィンドウズフォン向けは敬遠する傾向が強い。

調査会社ディスティモによれば、ウィンドウズフォン向けアプリは現在6万5000本以上となり、加リサーチ・イン・モーション(RIM)(RI
M.TO: 株価, 企業情報, レポート)(RIMM.O: 株価, 企業情報, レポート)の「ブラックベリー」向けは超えている。しかし、50万本規模とな
ったiPhone向けやアンドロイド向けと比べると足元にも及ばない。

また、携帯端末向けソフト開発ツールを提供するアプセレレーターと調査会社IDCが共同で実施した最新の調査では、新たなアプリ
の開発先プラットフォームとしてウィンドウズフォンを選択するのは、開発業者の37%にとどまることが分かっている。この数字は、iP
honeでは89%、アンドロイドでは79%と大差がついたままだ。サンフォード・C・バーンスタインのアナリスト、ピエール・フェラグ氏は
「モバイル開発業者のウィンドウズプラットフォームへの関心は過去2年冷ややかであり、改善の兆しもない」と語る。

ノキアは昨年、苦境にあえぐスマートフォン事業の挽回を図り、ウィンドウズフォンを搭載した「ルミア」シリーズを発表したが、アプリ不
足もあって消費者からの人気は今ひとつだ。