時給600円、注文減少…Uber Eats配達員が苦境、配達1件300円が相場か
https://biz-journal.jp/2023/04/post_338340.html

今、フードデリバリーサービスの大手「Uber Eats」を支える配達員たちの苦境が如実に表れてきている。自宅にいながら飲食店の料理を配達してくれるサービスとして、ここ数年で急速に定着したUber Eats。そのため配達員の需要は高そうだが、SNS上には配達員たちの嘆きの声が多数みられ、「何頼んでも1500円くらいするから注文がない」「時給は1時間で600円くらいまで下がっている」というものまでみられる。そこで今回は、税理士法人Five Starパートナーズの代表税理士であり、税理士YouTuberとしても活躍している田淵宏明氏に、Uber Eats配達員の苦しい現状について解説してもらった。

物価高騰と脱コロナ禍で需要ががくんと下がった

Uber Eatsは配達員に対してこれまで何度も基本料金の引き下げを行っており、労働者組合と衝突する事態を引き起こしています。19年には『距離料金』を150円から60円に引き下げたほか、21年には『距離料金』をどんなに走っても一律300円にすると発表し、配達員たちから強い反発を受けた過去がありました。それに加えて、需要低下で注文が減ってきている現状を踏まえると、時給換算で600円前後になってしまうというケースも決して少なくないでしょうね。

 もちろん日々の配達件数や諸条件で変動はありますが、いずれにしても現在の東京都の最低賃金である1072円を大きく下回っていると考えられますので、決して儲かる仕事とはいえないでしょう」

 自分のライフスタイルに合わせて自由に働けるというメリットもあるだろうが、時給換算800円程度、悪いときでは時給換算600円程度しか稼げないとなると、そのデメリットの大きさを看過することはできないだろう。では、今後Uber Eatsの配達員として食べていくのは厳しくなっていくのだろうか。

「Uber Eats配達員で生計を立てていくのは厳しくなっていく可能性は十分あり、不安は大きいでしょう。需要低下で今後、Uber Eats側が報酬額の設定をまた改悪するかもしれませんので、油断はできません