チンパンがベルで繁栄する理由↓↓

なぜ、「邪悪な性格」の持ち主は成功しやすいのか?

サイコパシーとマキャベリズムは、威嚇と誘惑という2つの手段を助長することが示された(英語論文)。
こうした戦術で潜在的なライバルを怯えさせ、上司を魅了するのだ。
このことは、これらの特性の持ち主になぜ演技がうまい人が多いのか、
そして(短期的な)性的関係に成功しやすいかの理由にもなる。

ここで重要なのは、邪悪な特性による個人的成功が、集団の犠牲によって成り立つということだ。
邪悪な3大特性には確かに、適応力を高める効果がある(だからこそ悪しき輩の成功につながる)。
しかしその成功には代償が伴い、代償を払うのは組織である。
邪悪な特性には、進化論で言う「ただ乗り」の要素が見られる。
そして環境が(政治的な意味で)汚れ堕落していけばいくほど、この種の寄生的な人格は繁栄する。

意外ではないが、邪悪な3大特性と職場でのいじめの相関を示す研究は数多い(英語論文)。

さらにマキャベリズムとサイコパシーは、「実際の職務パフォーマンス」と負の相関を示した(「キャリア上の成功」ではなく)。
http://www.dhbr.net/articles/-/4111?page=2

ナルシスト、サイコパス、マキャベリズムの特性を持つ人間は表面上は愛想よく上司を魅了し、潜在的なライバルを駆逐。
出世しやすく、異性にもモテ、短期的な性的関係に成功しやすい。

その代償を支払うのは組織全体で、実質的なパフォーマンスの低下が起き、環境が堕落するほどループのようにチンパンが繁殖する。
しかし、サイコパスとマキャベリストは実務的なパフォーマンス能力とは負の相関を示しているにも関わらず、キャリア上は出世する。