大阪市天王寺区のホテルで平成26年、20代の知人女性を乱暴したとして、大阪府警の元警察官(34)ら5人が集団強姦と監禁の疑いで逮捕や書類送検された事件で、大阪第2検察審査会は21日までに、元警察官を不起訴とした大阪地検の処分を不当と議決した。昨年12月15日付。

 検審は議決理由で、女性は手を縛られた状態で複数の男に囲まれ、ホテル客室から逃げられない状況だったと指摘。「同意が得られると思い込んだ元警察官が被害者の望まない集団暴行を引き起こした」と判断した。

 他の4人は元警察官がインターネット掲示板で募った参加者で、検審は「同意があったと考えたとしても不合理ではない」とし、不起訴相当と議決した。

 大阪地検は27年10月、嫌疑不十分で5人全員を不起訴処分とし、女性が不当だとして審査を申し立てていた。 産経ニュース