西陣が廃業を選択したことに対して「10年前だったら売れていた」と話すのは遊技機メーカー関係者。将来の道を模索する中で、判断が遅れたことが廃業という最悪の結末に至ったようだ。

話しをつづけてこう示唆する。

「パチンコ1社、スロット1社が廃業ではないが見切りを付けようとしています。いずれも下位メーカーではないので売却も考えているかも知れません」

スロットメーカーの方はスロット業界では一定の地位を築き上げてきた。それも昔で、現在はヒット機種には恵まれていない。ヒット機種が出ない要因としては、人材不足を挙げる。メーカーは開発力が命なので優秀な技術者がいなければ、どうしようもない。

協力会社からの企画も他メーカーで採用されなかったような、“カス”しか回って来ない、という。

当該スロットメーカーは優秀な人材を確保するために、拠点を移すような動きもなく、このままヒット機が出なければ、じり貧になっていくだけだ。遊技機分以外の柱が絶好調なので身が入らないのかも知れない。