>>93続き
おまけに、ターゲットとなる臓器も不明である。
既に、嗅覚障害や味覚障害が生じたケースも報告されているが、
呼吸器だけでなく、神経系もターゲットとなり侵されてしまうのかもしれない。

神経細胞に潜みこむウイルスである単純ヘルペスウイルスの感染は
認知症のリスクを高めてしまうことが報告されている。
もし、COVID-19にもこの性質があるのであれば(=例えば、
単純ヘルペスウイルスは嗅球の嗅神経細胞に潜みこむ。
嗅神経は海馬と解剖学的に位置が近いためそこに潜伏されると非常に危険である。
下の論文PMC5481928を参照)、嗅覚障害や味覚障害という症状からは、
COVID-19が感染すると嗅神経細胞などの神経細胞に潜伏する場合もあり、
認知症のリスクを高めてしまうおそれがあるのではと懸念される
(あくまで勝手な推測に過ぎないのだが)。

さらに気になるのが胎児への影響である。
妊婦が感染しても大きな問題はないと報道されているが、
懸念されるのが胎児への影響である。
既にインフルエンザでは妊娠中の罹患は、子の統合失調症や
双極性障害のリスクを高めることが分かっている
(このことはこのブログでも既に触れている)。
COVID-19では、これから10年後くらいにその検証が始まることになる。
COVID-19は、インフルエンザのような胎児への影響(=精神疾患のリスクを
高める)はないと今のところは断言できないのである。

とにかく、まだ全くの未知数のウイルスだと思っていた方がよい。
感染して回復しても、その後の経過は全く不明なのである。
回復すれば絶対に大丈夫だとは言い切れないのである。
このウイルスの全容が分かるのは数年先なのである。
感染しないにこしたことはないのである。

TVで、感染してもいい、(私は若いので重症化しないから)、と思っているという
ような発言をしている若い人達がいるが、その考えは間違っていると私は言いたい。

何度でも繰り返して言いたい。

1回きりで終わりだなんて分からない。
感染しないにこしたことはない。
このウイルスはまだ未知のウイルスなのだ。