弾糾タイマー(銀)やらタバコ一服やら
割とアツいのモリッモリで
実写のクルーン3段目に突入

しかし、ここで無情にもまさかのノーチャンスアップ!

当然イルミネーションも入らず
ざわざわ…ざわざわ……と、不穏な空気が漂う
隣で俺の台を覗き込んでいた初老のおっさんも
あまりの衝撃に思わず目をそらした

嘘やんけェ…って思いながら祈るように画面を見つめていたら
玉はそこから奇跡の軌道を描き
外れ穴を押しのけてなんとそのまま当たり穴に入賞!

あまりの出来事に呆然としていたら
静寂を切り裂くように、隣のおっさんが俺の肩をポンっと叩きながら
「兄ちゃん、よう当たったな!」みたいな感じで一緒に喜んでくれた

ふと視線を感じ、なんとなく台の後ろを振り返ると
グラサンをかけたベガ立ちしていたおじさまも
口をポカンと開けたまま俺の台を食い入るように見ていた

まるで俺は坂崎のおっちゃんと遠藤さんに見守られていたような気分になり
もしかして俺は本物のカイジなんじゃないか…と

そんな錯覚さえ覚えた



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