■大当り確率の中央値
以下の式に確率をあてはめて方程式を解くと「大当り確率の中央値」が求めれる。

 1 - ( 1 - 確率 ) ^ 回数 = 中央値(0.5)を基準にした偏り

大当り確率1/99で時短100回という甘デジを例にしてみよう。

 1 - ( 1 - ( 1 / 99 ) ) ^ γ = 0.5
 γ = 69

大当り確率1/99の甘デジの中央値は1/69になった。
ただ平均値は1/99だ。
1/99。

■継続率
つぎに継続率。
実はこれも「大当り確率の中央値」を求める式を使う。

 1 - ( 1 - ( 1 / 99 ) ) ^ 100 = P
 P = 0.63 

中央値(0.5)を基準にした継続率は63%となった。

ここまで読んでまともな頭なら中学生でも気がつくだろう。
「継続率」は「中央値の公式を変形させたもの」で求めているということは
「継続率〇〇%」という表記は平均値の1/99ではなく中央値の1/69を基準にしているということだ。
つまり「1/69で大当りする前提」だ。

■平均連チャン数
次に連チャン数。
こちらは雑誌なんかだと平均値で出していることが多い。

 1 / ( 1 - 継続率 ) = 連チャン数の平均値
 1 / ( 1 - 0.63 ) = 2.7連

これもまともな頭なら中学生でも気がつくだろう。
「連チャン数の平均値」の計算に「継続率の中央値」を使用しているんだ。
つまり「1/69で大当りする前提」だ。
それぞれ都合のいい方の数字を混在させてきたぞ。

■期待連チャン数
では「正しい連チャン数」はどうやって求めるのか?
これは警察庁が遊技機検定を受ける者向けに公式に発表している数式だ。

 1 + log継続率(0.50) = 正しい連チャン数

最初に「1」を足しているのは初当り分だ。
先程の甘デジの数字をあてはめてみよう。

 1 + log0.63(0.5) = 2.5連

2.7連も2.5連も大差ないと思われるだろうが、これはST継続率が高まれば高まるほど乖離は大きくなるという特性があるんだ。