http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120530_536363.html

 米Googleは29日、新しいChrome OSを搭載した韓国Samsung社製の新機種を発表した。注目されるのは、小型デスクトップ
端末「Chromebox」で、家庭やオフィスでの利用を想定している。Chrome OSのUIも改良され、より現実的な利用が可能に
なっている。また、ノートタイプ「Chromebook」の新型も、第1世代に比べて3倍高速になるなど、性能が大きく向上している。

 Chromeboxと新型Chromebookは、同日から米国と英国でインターネット販売を開始。Chromeboxの価格は329.99ドルからと
なっており、Amazon.comやTargetなどで販売されている。また、数週間以内に他の数カ国でも販売を開始するとしている。

 新Chrome OSでは、不評だったユーザーインターフェイスが全く新しいデザインに変更され、複数のウィンドウを開いたり、
フルスクリーンモードで動作させるなど、従来型のPCと似た動作が可能になった。

 さらに、Microsoft Officeファイル以外にもMP3/MP4/OGG/WebM/ZIP/TARなど複数のファイルフォーマットに新たに対応
した。また、オンラインストレージサービスの「Google ドライブ」にも対応。6週間以内に、Google ドライブと今回発表された新
ファイルマネジャーがシームレスに統合されるとしている。これとGoogle Docsオフラインサポートを合わせて利用すると、
オフライン状態でもかなりの作業を行うことが可能になる。

 このほか、メディアプレーヤー、フォトエディター、アップローダーが改良され、メディア対応が強化された。Google Play、
Netflix、Kindle Cloud Reader、Pandora、その他各種ゲームなど、エンターテインメント系アプリへの対応も充実している。
いずれもChrome Web Storeから利用できる。

 また、「Chrome Remote Desktop Beta」を使用することにより、ChromebookまたはChromeboxからPCまたはMacにリモート
ログインできる。

 新たに発表されたChromeboxは、家庭またはオフィスで利用できるChrome OSを搭載したコンパクトなデスクトップ端末と
位置付けられている。本体サイズは約190.5×190.5×32.5mm(幅×奥行×高さ)、重さは約1.2kgで、Mac miniとほぼ同じだ。
最低価格は329.99ドルで、同モデルでは1.9GHz Intel Celeronデュアルコアプロセッ