例えば役所で給与計算などをしていたものはアウトソシーングしていい、
今までの公務員でなければならないということを外しました。
昔、ここで大江君がパソコンを使ってインターネットでいろいろなことをやってみて、
建築というものが今やこうなるんですという話をしてくれたと思います。
ご記憶の方もあろうかと思いますが、3年後の2005年には、例えば建設会社が横須賀市に出す建築基準に基づいた
製図、青図は全部インターネット送信でOK、書類は持っていかなくていいことになります。
また、印鑑証明、戸籍謄本、婚姻届等、いろいろ役所に書類をもらいにいくものは、
すべて端末が郵便局などに置かれていて、それを利用すればよいことになります。
例えば住基ネット端末にカードを入れて「麻生太郎です」とやる。
住基カードを持っている人は少ないですけれども、住基カードというものがあるわけです。
これを入れると、「麻生さんですね」と言う。そうですとガチャンとボタンを押すと、「何がご希望ですか」といって、
音声と手話と字幕でバッと画面に出てくる。例えば住民登録のところを押すと、
目や耳の不自由な人のために、「住民登録ですね」とちゃんと音声と手話とでまた言うわけです。
確認ボタンをもう1回押すと、3秒で住民登録の紙が出ます。もうこれは今すでにある機械ですから。

こういったものが全国の市町村で行われることになります。
市町村が合併してどんどんその数が減ると、田舎のほうは大変ですから、
そのまま郵便局に行っても同じことができるようにするわけです。
パスポートもそれで取りたい。今、そういった方向で事は動いております。
日本ではITと言いますが、いま恐ろしい勢いで

ICT (Informationand Communication Techno1ogy)

が進んでおります。
それに伴って規制はどんどん外され、競争がものすごい激しくなり、結果として値段が下がり始めだというのが、まさに今起きている現象です。