いずれにしてもその時代に合わせて改革を進めていくということなってきて、
何が起きているかというと、中央集権から地域主権にどんどん移行しています。
1000人の労働者の内フランスでは役人の数は95人、イギリス、アメリカで約70人、ドイツでは約60人がいわゆる公務員ですが、
これが日本では35人しかいません。自衛隊から何から全部突っ込みで日本は35人、
先進国の中で最も公務員の比率の少ない国で、それだけ公務員の数が減ったわけです。

そういった意味では、すごい勢いで日本という国は見えない間に変わってきた。
地方に権限を渡すと同時に、ガチガチだった規制を緩めました。
結果として何が起きたかというと、
例えばつい3年前まで世界で一番高かったインターネットのブロードバンドの料金は、いま世界で一番安くなりました。
もう非難ごうごうでしたけれども、規制を緩和して全部自由化したわけです。
その意味では、世の中は明らかに規制は緩和され、中央集権から地域主権へとどんどん流れているんですが、
流れた結果、今まで既得権益を持っていた人たちのそれが失われるんですから、それは痛みが出てくるのは当然です。
その人たちにとっては規制緩和は全然ありがたみも何もないんですが、
しかし規制が緩和されたおかげで新しい商売がいくつも出てきて、
役人がもっていたものはアウトソーシングしていいということになりました。