MINIX は、Source が読めなかったのではなく、
Source が Network 経由で自由に取得できなかったのです。
MINIX が出た当時は Network 環境がよくなく、
版権という制約があっても、本として出版した方が
Source を配布するのに適していると判断されたわけです。

また Tanenbaum 先生は MINIX を教育用の OS として
提供していたので、さまざまな改良の提案や Patch が送られても
それを組み込むことを快しとせず、あくまで理解しやすい
Simple な OS として MINIX を提供していました。

当時は、Self Compile できる、Source の公開された PC 用の
Unix Like な OS は MINIX くらいしかありませんでしたから、
MINIX に不満をもっていた、OS をいじりたい人達が
同じく MINIX に不満を持っていた Linus 君の出した Linux に
飛びついたわけです。
# ちなみに 386BSD が出たのはその後。1992 年。

やっぱり OS は手元で動かなきゃね。
Tanenbaum 先生も、そのために MINIX を出したんだから。