米国では法律で、一定年数経過後に政府の記録が機密解除されることになっています。
2007年にCIA(アメリカ中央情報局)で活動した諜報員(スパイ)の極秘ファイルの第2次公開があり、この公文書館に保管されました。現在ではネット上でも閲覧可能です。
http://www.archives.gov/iwg/declassified-records/rg-263-cia-records/second-release/name-files.html
ここにあるCIA Name File 2nd Releaseを見てみますと多くの日本人が含まれているのがわかります。日本人らしい名前は、
秋山浩、有末精三、麻生達男、福見秀雄、五島慶太、服部卓四郎,東久邇稔彦、今村均、石井四郎、賀屋興宣、岸信介、
児玉誉士夫,小宮義孝、久原房之助、前田稔、野村吉三郎、緒方竹虎,大川周明、小野寺信,笹川良一、重光葵、
下村定、正力松太郎,Shima Horia ,辰巳栄一、辻政信,和知鷹二、和智恒蔵 の28人です。
この中には内閣総理大臣(岸信介)や読売新聞社社長(正力松太郎)東急電鉄創業者(五島慶太)など、政財界の超大物が数多く存在します。
それぞれコードネーム(暗号スパイ名)を割り当てられ、米国の国益のために暗躍したことが詳細に記録されています。
 例えば正力松太郎はPODAM(ポダム)というコードネームで、戦後の親アメリカ的な世論形成、原子力発電所の日本への導入に深く関わり、米国に大きく貢献しました。
コードネーム一覧表 ※45ページにPODAM matsutaro syoriki, POBLK yomiuri news paper japan 等の記載がある
http://www.archives.gov/iwg/declassified-records/rg-263-cia-records/second-release-lexicon.pdf
上記の28人は、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)に逮捕され戦犯として巣鴨刑務所に拘留されていたか、同じくGHQにより公職追放された人がほとんどです。
「命を助けてやるからスパイになれ」と脅されやむを得ず国を売ってしまったのでしょう。中にはそれを潔しとせず、死刑になった人も多くいたと思われます。
悲しい敗戦国の現実ですが、現在も続くアメリカ隷属の基礎はこれらCIAのスパイ達によって戦後、作られました。