http://www.youtube.com/watch?v=NtMCoP_jLfE

この動画の“TPPはあまり心配の必要がなくなった”という話が私には理解が出来ません。私が変なのでのしょ
うか?この動画では、“次のステージに移動した”“TPPの危険性は弱まった”と話しています。しかし、例外な
き関税撤廃に関して言えば、元々アメリカ政府だって例外品目がなければ困るはずですし、聖域なき関税撤廃を
崩す考えが初めから無ければ、TPPの前身である“P4”(シンガポール・ブルネイ・チリ・ニュージーランドで
締結された協定)にオバマ政権は、わざわざ首を突っ込む必要が無かったのではないかと思うのです。今でも、
アメリカは他の参加国と一緒に、日本をアメリカ主導の多数派工作でTPPの罠に強引に引きずり込もうとして
いると私は思っています。例外品目に関しては、その目的を理由に他国に妥協を求め、なんとか丸く収めるつも
りなのではないでしょうか・・・(アメリカ以外の参加国が輸出依存国という事なので、初めから日本を巻き込
むつもりでP4にちょっかいを出した?)しかし、TPPの本質的な危険性は聖域なき関税撤廃などではありませ
んから。それがなぜ“聖域なき関税撤廃が崩された”といってTPPの危険性が弱まったのでしょう?(“聖域な
き関税撤廃が崩せそうだからTPP参加のリスクが弱まった”的な怪しい報道も多くの新聞社もしていますが・・)
又、交渉参加をしたら抜けられないというのは、初めから“参加への政治的な圧力が強い”というのが表現的に
多少誇張されたに過ぎず、殆どの人は、“TPPは協定なのだから議会の承認が無ければ参加できない”という事
は分かっていたのではないですか?この上念という方は、“交渉参加すると抜け出せない”という事に法的交渉
力があると思っていたんですかね・・又、TPP参加をアメリカの陰謀とする声を、“世界を牛耳る悪の組織が〜”
的におちょくって誇張していますが、実際、これまでもアメリカは協定なり、対象国の政治に手を突っ込むなり
で、他国の富を搾取してきたのは間違いない事実でしょう?そして、“これまでもGATTやWTOなどの自由貿
易協定があったのだからTPPで大騒ぎする事はない”という事ですが、リーマンショック以降、アメリカの経
済を立て直すにあたり、内需拡大での景気回復がもう難しいからとの事で、結局は日本をTPPでカモにしよう
と考えたのではないでしょうか?だからアメリカは、日本に対する自由貿易で輸出倍増・雇用拡大を果たし、経
済を立て直したいと真剣に考えているはずです。又、“オバマはTPPをどうでもいいと思っている”とも言って
いますが、NAFTAのような協定を嫌っていた言われるオバマが、わざわざ、“貿易輸出拡大の為に日本にTPP
を”と発言しているのですから、どうでもいいとは思っていないと思うんです。(アメリカの企業から圧力があ
ったと考えるのが妥当かと思います)

〜続く〜