結果さえよければ、手段は常に正当化されるのである。
                              
祖国の存亡がかかっているような場合は、いかなる手段もその目的にとって
有効ならば正当化される。

この一事は、為政者にかぎらず、国民の一人一人にいたるまで、心しておかねばならないことである。

事が祖国の存亡を賭けている場合、その手段が、正しいとか正しくないとか、
寛容であるとか残酷であるとか、賞讃されるものか恥ずべきものかなどについ
て、いっさい考慮する必要はない。

なににもまして優先さるべき目的は、祖国の安全と自由の維持だからである。                                −「政略論」−