●B「政府与党の自由民主党が、日本プロ野球(NPB)の球団拡張(エクスパンション)を行い、16球団制に移行する案を提示
した。安倍晋三内閣総理大臣も賛成の意を表し、アベノミクスの一環として経済効果を期待するという。そもそも、なぜこんな
意見が政府の側から出て来るのだろう、と思う。NPBとは「一般社団法人日本野球機構」であり、政府から独立した組織だ。 
政府主導で球団拡張の提案をすると、NPBが政治的利用されないとも限らない。本来ならNPBが政府に協力を求めるのが
筋だろう。とはいえ、16球団制自体には賛成。現実問題として、12球団制ではビジネスが成り立たなくなりつつあるので
ある。この問題は本来ならNPB側が提言すべき事なのだが、各球団は自分の球団(或いは親会社)の既得権ばかりを
考えて、野球の将来等全く興味が無いらしい。順序は間違っているが、せっかく政府がエクスパンションを進めてくれると
言っているのに、各球団の経営者は「そんな事、出来っこない」と言っているという。本気でNPBの活性化等考えていない
表れだろう。 だからこそ、2004年に起きた球団削減騒動では、1リーグ制8球団という情けない案しか出て来ないのだ。
現在、NPBの新規参入は非常に高いハードルがあるが、それは2リーグ分裂直後に起きた無計画な球団増加が原因だ。
無責任でいい加減な球団経営する企業がホイホイ参入しては困るという訳で、この判断は正しかったと思う」

ホントこれですよね。
●C「球団経営で多額の支出があるのは、言うまでもなく人件費である。こんな事を書くと、「やっぱり、選手の年俸が高過ぎる
のだ。もっと年俸を下げろ」 という声が聞こえてきそうだが、そうではない。年俸を下げた所でMLBへの人材流出が加速
するだけだし、現在のNPBの一軍選手年俸は妥当だと思える。一番の問題は、1球団が抱える保有人数にある。現在、
各球団の支配下登録選手は最大70名で、他にも育成枠選手がいるので球団によっては100名以上もの選手を抱えて
いる。 出場試合登録選手(いわゆる一軍枠)は28名なので、半分以上は球団の儲けとはならない二軍・三軍選手なのだ。 
これでは人件費が掛かって当たり前である。しかも、現在ではどの球団も若手選手用に立派な合宿所を構えているが、
その維持費や固定資産税も馬鹿にはならない。勿論二軍・三軍用の本拠地もある。これらを一つの球団が賄っているの
だから、赤字になって当たり前だ。そこで、一軍と二軍・三軍を完全に切り離して、二軍・三軍は球団の下部組織として年棒
に上限がある独立リーグに参加させるのだ。 そして二軍・三軍は「育成選手契約」という扱いをメインにする。要するに、
球団経営を分けてしまうのである。 そうすれば、一軍(親球団)の所属選手は多くても40名程度で済む。更に、社会人野球
との連携も図る。最近は不況の為に社会人野球の企業チームは激減しているが、独立リーグやNPBの二軍・三軍チーム
を都市対抗野球に参加させるのだ。 すると社会人野球も活性化するだろうし、二軍・三軍チームも一発勝負の厳しさを
堪能出来てレベルアップに繋がる」

よく考えたいい案だと思います。