札幌市と市の第三セクター札幌ドームは、5万人を収容できるドームの屋内空間を半分に区切り、
2万人規模のイベントに適した会場に変える「アリーナ・イン・アリーナ」の検討に入った。
ドーム内に大型の壁を設置できるように改修するもので、プロ野球北海道日本ハムが本拠地を移すことを前提に、
利用料を割り引いて中規模のコンサートなどを誘致し、稼働率を上げたい意向。
本年度中に具体的な案をまとめ、ドーム開業20周年の2021年の実施を目指す。

プロ野球で使うドーム球場を仕切り、中規模イベント用に使えるよう改修するのは国内初の試み。

高さ50メートルほどの仮設の仕切り壁を設置し、高さ68メートルのドーム空間の7割以上を仕切れるようにする。
壁は野球場として使う場合の二塁ベース付近に三塁側から一塁側へ空間を横切る形で設ける。
壁はパネルと幕を組み合わせ、天井設置のワイヤなどでつるす案が有力。
投資額は7億〜8億円を想定している。
札幌ドームはコンサート時に5万人規模を収容できるが、嵐やサザンオールスターズなど有名グループ以外は集客面で利用が難しかった。
改修が実現すれば、ホームベース側を2万人規模のコンサート、外野側を物販スペースに使うなど柔軟な活用もできる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190129-00010000-doshin-hok